カードローン業界を取り巻く環境

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近年の消費者金融市場動向

消費者金融とは、いわゆる個人に対するお金の貸し付け、一般には個人が無担保でお金を借りて融通するすることを言いますが、最近まで消費者金融市場は、低迷の一途を辿っていました。その理由は、2006年以降の改正貸金業法の段階的な施行により貸金業者に対する厳しい業務規制が考えられる。中でも、総量規制と上限金利の引き下げは、特に影響の大きな規制と言えます。現在でも、これらの問題が消費者金融市場の低迷の要因となっていますが、一方で新たな局面を迎える兆しも見られ始めています。

最近の消費者金融会社のテレビや新聞等の広告において、大手銀行のグループや系列を前面に打ち出して宣伝していることにお気づきでしょうか。消費者金融会社は、大手銀行等との資本・業務提携を強めており、新たな企業体として消費者金融市場を盛り立てていこうという戦略を打ち出していることが理由です。大手銀行の参入が、消費者金融市場の新たな局面を招いたと言えるでしょう。

消費者金融市場の歴史

日本経済において、多額の資金が循環し始めていた1970年代の高度経済成長期以降、1990年初のバブル期まで、経済成長とともに消費者金融市場も規模の拡大を見せていました。これは、一般的に消費者金融の動向、つまり資金需要が実際の景気の良し悪しに関連してくるためです。

景気がいい状態においては、将来の所得が増加することを見込めるため、旅行やレジャー、嗜好品の購入などのためにお金の借り入れ意欲が強まり、またそうした消費によって経済が活性化する一方で、景気が良くない状態においては、将来の所得の不安から生活費やもともとの借金等の返済を目的としたやむをえないお金の借り入れが多くなるため、経済にとっても前向きではない消費は、経済を活性化させないという関係性を持っています。

そのため、バブル期までは消費者金融市場は堅調な拡大を続けていましたが、バブル崩壊後の1990年代半ばから2000年代にかけて緩やかな低下傾向となりました。経済の低迷はデフレをもたらし、物価安によって実質的な債務負担が増大したことに加えて、2006年の改正貸金業法の施行、米国発金融ショック等により消費者金融市場の規模はますます縮小の一途を辿りました。

消費者金融市場が縮小した要因

2006年に成立した貸金業者を規制する貸金業法の改正が消費者ローン額の落ち込みを招いた要因と考えられますが、段階的に施行された貸金業法は以下のとおりです。

・第一次施行(2006年12月)
闇金に対する罰則強化(懲役10年)

・第二次施行(2007年12月)
行為規制の強化
夜間や日中の執拗な取立行為などの取立規制を強化
貸金業者が借り手に対して結ぶ保険金の支払い契約の禁止
自主規制団体の日本貸金業協会設立

・第三次施行(2009年6月)
貸金業務取扱主任者試験の実施
指定信用情報機関制度開始

・完全施行(2010年6月)
上限金利の引き下げ(20%←29.2%)
総量規制

これらの段階的な施行は多くの借金を負った多重債務者問題のための解決策として講じられたものであり、現在では消費者金融からの借金による執拗な取立てや借金苦によって自殺を招くといったことはほとんど見られません。健全な消費者金融市場の発展を目指すべく、行政の監視の目は強まっており、借り手側の消費者にとっても、垣根は低くなっています。しかし一方で、これらの規制は同時に消費者金融業界の停滞に追い打ちを招く結果となりました。特に厳しい状況に陥った要因は、総量規制と上限金利の引き下げ、利息返還請求と考えられます。

総量規制の影響

総量規制とは、過剰な貸し付けを防止することを目的とした規制であり、借り手の借入残高が年収の3分の1を超える場合には新たな借り入れを禁止するものです。つまり、年収が少ない人は、少額しか借りることができないため、学生や専業主婦などの収入がない場合は、借り入れが大幅に制限されることとなりました。しかし、借り手側にとってみれば、過度な債務を負わないよう自浄作用が働く動機を与えることにもつながるため、借金苦に陥りにくくするといった点は評価されるべきと考えられます。

上限金利の引き下げ

貸金業者が貸し出す際の貸出上限金利は、出資法(当時29.2%)と利息制限法(貸し付け額により15~20%)が存在していましたが、改正後の上限金利は出資法で定められた金利が20%に引き下げられました。貸金業者の多くは出資法の上限金利と利息制限法の間の金利幅(グレーゾーン金利と言います)で貸し付けを行っていましたが、上限金利が20%となったため、実質的な収益において減少することとなりました。

利息返還請求

上限金利の引き下げによって、出資法で定められた金利と利息制限法で定められた金利差であるグレーゾーン金利が、改正業法によって撤廃されたことに加えて、2006年1月には最高裁でグレーゾーン金利を認めない判決が下されたため、グレーゾーン金利部分の過払い金請求が急増。消費者金融会社は利息返還のための損失引当金の計上等のコストが大きく、収束の兆しも見られなかったため、収益の圧迫が続き、貸出余力が低下することとなりました。さらに、利息返還により払い過ぎの利息が貸出元本で相殺されたため、貸出債権も減少することとなりました。

こうした法改正は、借り手側である消費者に有利に働く一方で、貸金業者の収益を圧迫し、消費者金融市場を停滞させる要因となっています。市場の低迷は、サービスの低下を招く懸念もあり、後々消費者側から見てもプラスとは言い難いものですが、関係各省庁による消費者金融のてこ入れは、従来の悪いイメージがつきまとった消費者金融業界のイメージ改善につながっており、お金が融通しやすくなっていると見られます。既に、そうした兆候がカードローンの利用において見られ始めています。

カードローンとは

消費者金融市場が低迷を続ける中において、カードローンの残高は2011年半ばに反転し、増加傾向にあります。では、先んじて拡大しているカードローンとはどういったものでしょうか。カードローンとは、無担保の個人向けの融資のことです。カードローンの契約があれば、特に自分の私財を提供することなくお金を借りることが可能となります。

そのため、個人の信用がローンの可否判断になるため、カードローンの契約には審査があります。定職があり、安定した収入があれば申込みは可能ですが、最近では少額で通常よりも審査が緩和されたカードローンもあり、多種多様なカードローンが増えています。

カードローンで借りたお金は何に使っても構いません。ローンには、オートローンや住宅ローンといった使用目的が限られたローンとフリーローンといった使用目的が限られていないローンがあります。カードローンはフリーローンの一種となりますので、レジャーや生活資金、または他社の借金返済(借り換えとも言います)も可能です。ただし、何に使っても構わないため、金利は使用目的が限られたローンよりも一般的に高くなります。

また、カードローンは契約で決められた限度額を超えなければ何度でも借りたり返したりすることができます。返済方法には、利用残高に応じて毎月5千円や1万円といった定額で返済を続ける残高スライドリボルビング方式が一般的です。毎月の返済を行うことで、限度額内に余裕ができるため、再度借り入れることも可能となります。もちろん借り入れがなければ返済もありません。カードローンを契約をする理由の一つとして、万が一に備えて枠だけ設定して置くという利用も資金の備えとして有効な手段と言えるでしょう。

カードローンの返済方法

お金を借りる上で心配の種となるのが借りたお金の返済であると考えられます。過去には返済ができずに多額の借金を背負い、取立てに怯える日々を過ごすこととなったり、最悪、自ら命を絶つといった悲しい結末も少なくありませんでした。しかし、改正業法はこうしたことを負のイメージや仕組みを排除し、消費者金融市場において円滑な資金を循環させるための策を講じ、今に至っています。お金の貸し借りについて正しい知識を持ち、カードローンを利用することで豊かな生活が得られることでしょう。

残高スライドリボルビング

カードローンの返済方式は、残高スライドリボルビングが一般的です。リボルビング払い(リボ払い)とは、毎月一定額を返済する方式です。しかし、借入金額が高額になっていくと、毎月定額を支払っているだけでは、元金をなかなか減らすことができません。なぜなら、毎月支払われる返済金は、まず利息等に充てられ、残った金額が元金の返済にまわされるからです。

そのため、借入金額が高額になると、支払うべき利息が返済において大きな負担となります。そのため、リボルビング払いでありながら、借り入れ金額にあわせて毎月の返済額がスライドする仕組みを取り入れた残高スライドリボルビングが採用されています。残高スライドリボルビングは、スライドされる部分によって以下のように返済額が決められます。

・残高スライド元金定額リボルビング方式
借り入れ元金(借入金額によってスライド)+利息

・残高スライド元利定率リボルビング方式
借り入れ元金(借入金額×定率(借入金額によってスライド)+利息

・残高スライド元利定額リボルビング方式
借り入れ元金と利息(借入金額によってスライド)

カードローンの返済方式については、残高スライド元金定額リボルビング方式が一般的と見られ、毎月の指定日に借入金額に応じた定額の返済を採用しています。余裕がある場合は臨時に返済も可能であり、余分に返済した場合は翌返済期日が繰越となる場合もあるようです。返済総額については、当初の借入金額が大きいほど利息負担の割合が大きくなりますが、返済を継続しても利息を支払い続けるだけで元金部分をなかなか減らせないことにもなりかねません。

利息は借入金額を基に計算されているため、返済については、まずは元金を減らすこと、返済計画をしっかり組み立て、余裕があるときには多めに返済すること意識を持つことが大切です。金融会社によって、返済方法や計算は様々なので、返済額がどのように決まるかもしっかり把握しましょう。

カードローン選びのポイント

カードローンは、消費者金融会社だけでなく、近年では銀行でも取り扱い件数が増えています。そのため、金融会社によって強みや特徴に違いがあります。カードローン選びにおいては、利用する目的や必要な金額(金利は支払い総額の大きさによって様々)、返済方法も含めて自分に合ったカードローン選びが必要になります。以下ではいくつかのカードローンを紹介します。

銀行カードローン

銀行から直接借り入れるカードローン。利息や返済方法の計算方法等は消費者金融会社と同じですが、金利は低く融資限度額は高めです。また、ATMが多く利便性は高いですが、全体として審査は厳しいため、融資実行に時間がかかる傾向にあります。

銀行系カードローン

銀行や銀行系の企業が出資している銀行の系列会社から借り入れるカードローン。金利は低めで融資限度額は高めの傾向が見られます。系列のATMが利用できるため、利便性も高いです。審査もありますが、銀行ほど厳しくはありません。

信販系カードローン

信販系会社が発行するカードローン。クレジットカードに付帯するキャッシング機能とキャッシング専用のカードローンがあります。クレジットカードに付帯するキャッシングサービスは、カード利用限度額とキャッシング利用可能額が設定されており、利用可能枠で何度も借り入れすることができますが、クレジットカードの審査がやや厳しめで、申し込みにも時間がかかります。

金利は低めで利用できるATMも多くあり利用しやすいです。キャッシング専用カードは、一般の消費者金融と同じように申し込みと審査が必要ですが、即日融資が可能な場合もあります。金利や利便性はキャッシングサービスと同様です。

消費者金融カードローン

消費者金融は、個人を対象とした融資だけを専業とする金融会社です。銀行や信販系と比べ所得が低くても借り入れができることに加えて、ほとんどが即日融資となっています。金利は決して低いわけではありませんが、消費者金融の審査はスピーディーで、さらに、連携ATMやコンビニ返済等も可能になっており、利便性も高くなっています。利息計算が日割りなので、短期間の借り入れは有利となっています。

このようにカードローンについては、発行元が様々となっているため、金利面や融資までのスピード、使い勝手の良さを総合的に判断し、自分に合った借り入れを行いましょう。

カードローン市場の拡大

消費者金融は縮小が続いていますが、その一方でカードローン残高は拡大を見せ始めています。その理由は、銀行が相次ぎ消費者金融事業の強化に乗り出していることに加えて、偉業商の銀行やネット銀行も消費者ローンを積極的に推進しているためです。

この背景には、銀行の資金の運用難が考えられます。足元の日本経済は、アベノミクスの影響により国債を始めとする市中金利は歴史的低水準となっていることに加えて、企業向け貸し出しや住宅ローンは他行との競争が激しさを増しているものの、貸出金利は低下しています。

そのため、消費者向けローンは相対的に高収益が得られことや、今まで消極的だった市場参入のため、銀行の事業の多様化にもつながることから本格的に参入したものである。

改正貸金業法施行以降、大手銀行は消費者金融会社との資本・業務提携を強めて消費者金融事業を再編し、総合金融グループ会社としての戦略を強めています。また、銀行は改正貸金業法の適用を受けないため(総量規制においても対象外)、消費者金融市場では競争の上で有利となります。

こうした銀行の参入によって、消費者金融市場は健全化が進み、各社が積極的に推進するカードローンの残高は拡大の兆しを見せ始めています。消費者にとっても、消費者金融市場の拡大はサービスの向上や新たなカードローン商品の開発を期待できるため、カードローンの円滑な利用が容易となるでしょう。

キャッシングの代わりに、カードローンを頻繁に使っています

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私は、クレジットカードでよく買い物をしています。限度額の把握が面倒なので、カードローンでまとめてお金を借り、印税が入ったら、すぐに返済しています。2種類のカードを持っている理由は、「使い分け」のためです。収入の把握も大切ですが、カードの使い方の理解も大切だと思います。カードを使っていて、「お金を持っていれば、なんでも出来るんだな」と考えました。同時に、お金に溺れてはいけない、と思いました。

【体験者の情報】
性別:男
職業:作家
年齢:44歳
借入額:10万円
借入先(業者):楽天銀行

買い物とクレカ

クレジットカードは、お財布いらずの便利なカードです。お金がないときも買い物できますし、ある時も使えます。最近ではwebサイトの決済も対応し、より多くのユーザーを取り込んでいます。

クレカは買い物に便利ですが、使いすぎてはいけません。ネットショッピングサイトを通じて申し込んだ、楽天銀行のカードローンを使っていると、お金の借り入れの難しさを感じます。キャッシングのほうが良かったかもしれません。

お金の使い道

お金は、使い方が大切です。無駄遣いを削るために、定期的に小銭の点検をしましょう。私は、お金を大切に扱うようになり、物の大切さを知りました。文化財や国宝が今も形を残している理由は、日本人が物を大切にする習慣を身に着けているからだと思います。

私が、クレカとカードローンの2枚を持っている理由は、「使い分けのため」です。お金を使い分けて、出費を節約することを目標にしています。毎月10万円借りて、月末までにお金を用意しています。そうしないと、月10万円以上使ってしまいます。

作家としての生き方

私は、長いこと売れない作家でした。ネットのお陰で知名度が高まり、本が売れるようになりました。作家人生を貫いてきて、本当に良かったです。

作家は、決して給料が高くありません。芥川や直木賞といった賞を受賞された方を除き、一本立ち出来る作家はごく一握りです。常に締め切りとの戦いですし、作品の質が、読者からの評判に跳ね返って来ます。

人生をどう過ごすか

その人の人生の過ごし方は、その人に決定権があります。人生を過ごすときは、できるだけ「前を向いて」歩きましょう。そうすれば、「後ろを向いて」歩いてきた人よりも、良い人生が過ごせます。

お金が人に与える影響

お金はただの紙であり、硬貨です。お金が人に与える影響はすさまじいですが、上手に利用する方法もあります。それは「お金を見ない」ことです。欲しいものがある場合に限り、きちんとお金を使いましょう。そうすれば、お金に悩まされる心配も無くなります。

お金の力を甘く見ず、常に警戒を強めましょう。現代は、不安定要素が多く、何が起こるか分かりません。お金の世界に深入りせず、適度な距離を保ちましょう。